合成ダイヤモンドの製造方法—HPHTとCVDの違い | 煌めきの研究所 Vol.13

合成ダイヤモンドには大きく分けて2通りの製造手法があります。HPHT方式(高温高圧方式)とCVD方式(化学気相成長方式)です。それぞれの特徴と違いを見てみましょう。
HPHT方式(高温高圧方式)
自然界と同様の物理的環境を整えて製造する方法です。極限の高温高圧を再現できる大型装置と高額なコストが必要なため、比較的高額資本の企業が行っています。現在ではあらゆる品質の合成ダイヤモンドを製造できるレベルに達していますが、製造コストの高さが課題です。
CVD方式(化学気相成長方式)
高温低圧の下、メタンガスなどを主成分とするガスからダイヤモンドを製造する方法です。大学の研究室レベルでの製造も可能で、HPHT方式と比較して中小資本の企業でも取り組めるため、比較的多くの国・企業で広く行われています。当初は宝石質レベルの製造に時間がかかりましたが、現在では10キャラクラスの大粒からメレ材料の小粒まで製造可能となっています。
天然ダイヤモンドとの見分けは可能?
天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドは化学組成が同じため、素人目に判別することはできません。ただし、第三者機関の宝石鑑別鑑定機関においては100%分類可能です。合成手法の進歩により宝飾アイテムへの参入も話題になっています。
リセールバリューの違い
皆さまにお伝えしなければならない点として、天然ダイヤモンドの多くは、大きさ・形・品質に応じてリセールバリューがあります。貴金属買取り専門店、質店、一部ジュエリー店では、バリューや需要に応じた買取り価格を設定しています。一方、合成ダイヤモンドを使用したジュエリー・アクセサリーは、地金部分を除き、現時点では合成ダイヤモンド部分のバリュー評価は極端に低いか、ないに等しい状況です。今後の消費動向にもよると思いますが、換金性という点では、天然ダイヤモンドに分があります。
次号予告
次号は有名ダイヤモンドについて少し触れます。お楽しみに。
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