デビアスという言葉を耳にした事ありますか？

1970年代後半から2000年初期にかけて、テレビコマーシャル、ロードショー映画

の宣伝、婦人雑誌、ファッション雑誌とありとあらゆる日本の媒体に露出していた

このデビアス。このデビアスという名の会社が、世界的にダイヤモンドを身近な宝石の

一つとして消費市場に流通させました。

19世紀後半、現在の南アフリカ共和国のキンバリー地区に散在していたダイヤモンド

採掘場と鉱山会社をまとめ、デビアス鉱山会社として組織しました。

これは後にダイヤモンド原石の採掘からその原石販売までを牛耳る巨大組織となり、

現在に至るまでこのデビアス社が世界的な消費市場に君臨しています。

しかしながら20世紀中頃から後半にかけ、南アフリカ共和国以外のアフリカ大陸の

ザイール、ボツワナ、アンゴラと言った国々や、オーストラリア、ロシア、カナダ等の

地域でも有力な鉱脈が見つかり、デビアス社一強支配からの陰りが目立ちはじめました。

近年ではデビアス社がコントロールしているダイヤモンドの世界市場は、かつての

80％強程と言われていた時から50～60%程度まで低下したと言われております。

いずれにいたしても、このデビアス社がダイヤモンドを世界的に宝石の中の宝石として

認知させた功績は大変大きいでしょう。

次号はダイヤモンド原石の形についてのお話です。

ダイヤモンド専門店アルテルージュのスタッフがお届けする、

ダイヤモンドにまつわるブログです