August 28, 2026

ダイヤモンドは現物資産になる?投資と希少性の考え方 | 煌めきの研究所 Vol.22

By エースマーク(株)Ace-Mark

「現物資産」という言葉を耳にされたことはありますか?近年、金価格の高騰を背景に、テレビCMや雑誌広告でよく見かけるようになりました。今回は、現物資産の基礎知識と、「ダイヤモンドは投資になるのか?」というよくあるご質問にお答えします。

現物資産と金融資産の違い

「金融資産」と呼ばれる預金・株・債券は、紙面とデータで管理される資産です。一方、形のある資産である「現物資産」は不動産や貴金属を指します。特に金は世界的に流通度が高く(銘柄による)、1グラム単位から取得できることもあり、身近な現物資産として定着してきました。

ただし、現物資産も金融資産も、需要と供給の変化や国際情勢によって価格が変動します。取得価格から必ずしも上昇するとは限らず、資産を増やすことをお考えの方は積もるリスクを必ず念頭に置く必要があります。

「ダイヤモンドは投資になりますか?」

このご質問を頂くことがあります。とても回答しづらい質問です。

なぜなら、ダイヤモンドは国際的に流通してはいますが、原油・銅・金・プラチナ・穀物などのような「コモディティ(先物市場が形成されている品目)」ではありません。国際的な価格指標がないため自由価格商品となっており、為替条件や需給の有無で価格が常に上下しています。取得時の価格が売りたい時期に相応しいかの判断がつきづらいのが実情です。

アーガイル銅山閉鎖とピンクダイヤモンドの希少性

かと言って、投資に100%不向きかと言うとこれも断言できません。

数年前、オーストラリアのアーガイル銅山が閉鎖となりました。この銅山は世界で流通するピンクカラーの天然ダイヤモンドの約90%のシェアを有していたため、閉山後、この特徴あるピンクダイヤモンドは数ある買取業者の間で引く手あまた状態となっているようです。売り手である所有者が、購入時の価格を上回ったと喜ばれたという話は今でも聞こえてきます。

このように希少性や特殊要素のあるダイヤモンドは世界市場で一定の需要があり、日本市場においても収集家や専門業者が購入のチャンスをうかがっている状態が続いています。低金利の金融商品に投資するよりも、リスクはあるけれども特徴あるピンクダイヤモンドを保有しておきたいという状況があるのも事実です。

何度も申し上げますが、希少性や特殊要素という環境があって初めて成立するダイヤモンド投資です。くれぐれも誤解のないように。

次号もどうぞお楽しみに。


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