ダイヤモンドが登場する映画2選—007からブラッドダイヤモンドまで | 煌めきの研究所 Vol.15

ダイヤモンドをテーマにした映画は実はたくさんあります。今回はその中から、当時話題となった2作をご紹介します。
No.1「ダイヤモンドは永遠に」(Diamonds Are Forever)
1971年に制作された、ショーン・コネリーがジェームズ・ボンド(007)を演じた作品です。007は英国情報局秘密情報部(MI6)所属のエリート諸報員兼工作員です。
大量のダイヤモンドがアフリカから英国に密輸されたルートを解明するため、007がシリーズおなじみの犯罪組織「スペクター」と戦う展開。スペクターが人工衛星にダイヤモンドを仕込み、その屈折・反射特性を利用したレーザー兵器で世界制覇をたくらむが、007に阻止されるストーリーです。
SFX(特殊効果)やCGが当たり前になる前の作品でありながら、精巧に作り込まれた特撃のリアリティが見どころ。世界的大ヒットとなった主題歌も必聴です。

No.2「ブラッドダイヤモンド」(Blood Diamond)
2006年公開の米国映画。レオナルド・ディカプリオ主演で、西アフリカのシエラレオネで起きた内戦下を舞台に、反政府組織が武器調達のためにダイヤモンドを利用する「紛争ダイヤモンド」問題を正面から描いた社会派作品です。
ディカプリオの役どころは勧善懲悪とはほど遠い、大粒のダイヤモンドで一儲けしようとする怪しい密輸トレーダー役。ジャーナリストや囚われの身の漁師とともに、強制労働や小児兵といった問題を暴露していくストーリーです。
この映画は史実に近い内容で、国連組織やデビアス社が中心となって級情ダイヤモンド根絶への国際協力に拍車をかけたことでも知られています。実社会問題を映画が動かした一例です。
ダイヤモンドの屈折・反射とレーザー—Arte Rougeの専門家視点
「ダイヤモンドは永遠に」でスペクターがダイヤモンドをレーザー兵器に利用するシーンは、実はダイヤモンドの光学的特性に基づいています。ダイヤモンドは自然界の物質の中で最も屈折率の高い宝石の一つで、屈折率は約2.42。これはガラス(1.5程度)や水(1.33)と比べてはるかに高く、入射した光を大きく折り曲げて内部で全反射させるため、あの特有の輝きを生み出します。
実際にダイヤモンドは工業用レーザーの窓材料や切断工具に使われるほど硬度が高く、光を集中・屈折させる特性も持ちます。映画の中の「ダイヤモンドレーザー」はフィクションですが、ダイヤモンドの光学的な魅力は完全なリアルです。ダイヤモンド専門店として、私たちが日々感じる輝きの秘密です。
映画が社会を動かした—キンバリープロセスと紛争ダイヤモンド根絶への道
「ブラッドダイヤモンド」が2006年に公開される以前から、紛争ダイヤモンド問題は国際社会で議論されていました。アンゴラ、シエラレオネ、コンゴ民主共和国などの内戦地帯で、反政府勢力がダイヤモンドを販売して武器を調達する「紛争ダイヤモンド」問題は深刻でした。
2003年には「キンバリープロセス」が国際的な枠組みとして導入され、ダイヤモンドの産地証明制度が整備されました。そして「ブラッドダイヤモンド」の公開は一般市民の認識を大きく変え、消費者が購入時に「このダイヤモンドは紛争ダイヤモンドではないか?」と意識するきっかけとなりました。
Arte Rougeで扱うダイヤモンドは、すべてキンバリープロセス認定のルートを通じたトレーサビリティのあるダイヤモンドです。紛争ダイヤモンドとは無縁の、安心してお選びいただける宝石です。
まだまだあるダイヤモンド映画
まだまだご紹介したい作品がありますが、またの機会にとっておきましょう。宝飾店を舞台にした作品や、宝飾品が多く登場する作品についても、ダイヤモンド同様、今後の記事でご紹介できればと思います。お楽しみに。
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